教員ブログ
2024.06.28
20年の不登校支援を経て感じたサポートの必要性
現在、不登校の生徒数は20年間と比較すると2倍以上に増加しおり、その背景には様々な要因が絡み合っています。
親御さん、子ども、そして学校における変化を考慮した、サポートの必要性を考えることが大切です。
近年感じる変化としては、親御さんの考え方が「学校に行くことが当たり前」から「学校に行かないことも選択肢の一つ」として、受け入れられるようになってきました。
これには家庭環境の多様化や、子どもの個別ニーズに対する理解が深まっていることが挙げられます。
また、親御さん自身がストレス社会の中で育ってきた経験から、子どもに対する過度な期待やプレッシャーを避ける傾向も見られます。
私は20年間で約60人の不登校生徒と関わり、彼ら彼女らの進路・進学をサポートしてきました。
不登校の支援には親御さんへのサポートも不可欠だと感じています。
親御さんへの正確な情報提供と冷静な対応を通じて、子どもの意向を尊重しながらサポートすることが、不登校支援の鍵となります。
また、親の会を開催することで、親御さんが他の親とつながり、孤立することなく、情報共有や精神的な支え合いが出来てきました。
さらに、学校外でも柔軟な学びの提供を進めることで、不登校の子どもたちが自分に合った学び方を選択できるようにすることが大切だと考えています。
不登校支援は、長期的な視野を持ちながら、不登校を「一時的な道草」と捉え、冷静な対応を心がけることと、子どものやりたいことを尊重することが重要です。
Q.好きな歴史上の人物はいますか?
『吉田松陰』
単に知識を教えるだけでなく、志や行動力、人としての成長、社会に対する責任感、社会に貢献する力を育てることを目的とする「私塾」の必要性とその価値を実践した人物であるからです。