教員ブログ

神戸学習館

2024.05.10

〇〇に入ったカフェオレ

樋口館長 執筆者:リタ学園 神戸学習館 館長  樋口 悠輝

先日ゴールデンウィーク中に、出不精の私としては珍しく外出し、神戸学習館近くのおしゃれなカフェに行きました。
そこでフレンチトーストとアイスカフェオレを注文しました。
しばらくして注文したものが運ばれてきたのですが、カフェオレがジャムの瓶みたいな容器に入っていたことに驚きました。
一瞬「お店のコップが足りなかったのかな・・・。」と思ったのですが、どうやらこの容器がお店の“こだわり”のようです。
おかげで普通のコップで飲むよりも特別感があって、おひとり様カフェを楽しむことができました。

少しの工夫で人に良い印象を残すことができる。
工夫することの大切さ改めて感じました。
ほんの少しの工夫、それを積み重ねることが“こだわり”に繋がるのだと思います。
このほんの少しの工夫をみんなで日常的に意識できれば、未来はもっと明るくなるかもしれません。

“瓶に入ったカフェオレ”を通してそんなことを感じることが出来ました。


Q.好きな歴史上の人物はいますか?理由も合わせてお願いします!

『清少納言』さんです。
私はエッセイが大好きで、清少納言さんは日本で最初にエッセイ(枕草子)を書いた人と言われているからです。
国語の先生っぽさをアピールしておきます。

2024.03.25

“いつか”は来ないけど

樋口館長 執筆者:リタ学園 神戸学習館 館長 樋口 悠輝

リタ学園 神戸学習館にやってきて1年が経とうとしています。
あっという間でしたが、振り返ると中々濃密な日々を過ごしてきたとも感じます。
充実していた証拠でしょうか。

私は令和6年度から社会人7年目に突入します。
気が付けばもう30歳手前。
いつまでもかっこいいお兄さんであり続けたいと思っていましたが、おっさんへとジョブチェンジせざるを得ない年齢になってしまいました。
いつまでも健康的な体と心をもつ「ナイスミドル」になりたいものです。

私が健康的に働いてこられたのも、偏に職場の人間関係が良かったからだと言えます。
色々なミスをしてもたくさんの人が助けてくれましたし、腹が立ったり悲しくなったりすることもありましたが、大きなやりがいと幸せを感じる時間があったことは確かです。
人間関係に感謝です。

20代前半の私は「うおー!」とパッション全開で、「今頑張っていれば“いつか”楽になるはずだ!」と思って働いていましたが、その“いつか”は社会人6年目が終わってもやってきませんでした。
それもそのはず、長く働けば働くほど『立場』が変わっていきますから、それに見合う『働き』と『責任』が求められ、歳を重ねるほどプレッシャーが大きくなっていき、苦しいことや辛いことも沢山増えていきます。
ですが、大変なことばかりではありません。
“いつか”は来ないけれど、本気で頑張っていれば人は嫌でも成長していきます。
そして「楽」は自分で作ることができます。
力を入れるべき仕事とリラックスしながらできる仕事、自分がやるべき仕事と他人に任せられる仕事、自分の得意な仕事と苦手な仕事、苦手な仕事は得意な人に代わってもらい、得意な仕事は人の分も代わりに受け持つ。
そのようなことが段々わかってくると、どんどん仕事の効率が上がり、次の仕事に挑戦できる余裕が生まれてきます。
いわゆる「仕事ができる人」というのは、きっと何度もこのようなことを自分から意識して繰り返し、「自分のキャパシティを前向きに広げていくことができる人」なのだと思います。
RITA学園高等学校の理事長や校長が常に仰っている、人間には「無限の可能性」があるという話。
初めの頃は「スピリチュアルな考え方だなぁ」とひねくれた見方をしていましたが、今では「これ結構ほんとのことだよなぁ」と思いつつあります。
頑張れば頑張るほど、人は絶対に成長していきます。
不安定でも、汚れていても、未完成でも、孤独でも、逃げたくても、逃げられなくても、どんな状態でも、自分の人生や現状を諦めずに過ごしていきたいものですね。


Q.担当教科について“こだわりポイント”を教えてください。

私は国語を担当しています。
こだわりは準備とパッション。
まずは体験授業を受けに来てください!面白い授業をして見せます!

2023.12.18

変化と読書

上田先生 執筆者:リタ学園サポーター本部 上田 遥香

学校生活の3年間を通して生徒たちは様々な変化を見せてくれます。
それは勉強面だけではなく、生活面や交友関係など多岐に渡り、教員として毎年驚かされます。

ところで皆さん、読書はされますか?
私は本を読むことが幼いころから大好きで、常に生活に「本」がありました。
人生は一度きり。その人生の中で体験できる機会にも限りがあります。
「本」は自分とは違う人生を疑似体験できるので、体験の機会を増やし、そこから貴重な学びにつながることがあります。
私は最近、他の教員からの薦めで『アルジャーノンに花束を』という小説を読みました。

障がいのある主人公チャーリーは「頭がよくなる」手術を受け、手術は成功するも、それに伴って色々なことがみえるようになっていきます。
果たして彼は「頭がよくなって」幸せだったのか。

考えさせられるテーマで、障がいの有無に関わらず、誰にでも起こりうることだと感じました。
この小説は主人公自身が執筆している「経過報告」(変化)の物語となっています。
序盤は読むのに苦労し、中盤からは主人公のかしこさに私がついていけなくなる部分もありました。
それでもページをめくる度にどうなってしまうのかと、期待や不安が募らせながら読み進めてしまう内容でした。

読んだことのない方には、ぜひ一度読んでみてほしいです。

また「過去に出会った本に再び触れてみる」というのもオススメです。
小さいときに読んだ本や何年も前に読んだ本など、時間をおいて触れてみると、また違う発見や変化があるかもしれません。


Q.担当教科の “こだわりポイント”を教えてください。

担当している英語の授業で意識していることは「楽しさ」を提供することです。
わたしは保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学を通して、毎年素晴らしい先生に出会え、授業が楽しくなかったことがありませんでした。
だからこそ生徒にも「楽しさ」と感じてもらいたいです。
もちろんレポートやテスト対策など「真面目」な授業もありますが笑
英語はあくまで「ツール」であり、使いこなすことで新しい世界が見えてきます。
それに気づいてもらうためにも、これからも「楽しさ」を突き詰めていきたいです!

2023.11.24

『夢プロジェクト』

樋口先生 執筆者:リタ学園サポーター本部 樋口 悠輝

去る10月28日(土)、香川県にて開催されたRITA学園高等学校の一大イベント『夢プロジェクト』を見学しに行きました。

夢プロジェクト1

『夢プロジェクト』とは、
・生徒が思う「将来の夢」や「理想とする大人像」を発表する。
・RITA学園を応援してくださっている企業様に見学に行き、発見した利他について発表する。
といった、日々の学校生活や利他育の研究発表会のような行事です。

兵庫県から香川県までの交通手段に悩みましたが、会場以外にも色々と行きたいところがあったため、MyCarで伺うことに決めました。
上司を初め学園の関係者を乗せ、おっさんばかりのギュウギュウ詰めで出発。
皆私より年上ということもあり、震えながらハンドルを握っていましたが、無事に行って無事に帰ってくることができました。
神様に感謝。

イベントはまず、「大峰堂薬品工業株式会社様」と「有限会社生島興業様」に就職させていただいた卒業生2名の講演からスタート。
私はRITA学園高等学校で昨年までの5年間教師をしていたので、2名の大きな成長をより感じることができました。
両名とも在学中から素晴らしい生徒であったことは確かですが、より人間力を増し、心から応援したいと思える素敵な大人になっていました。
きっと職場の環境が素晴らしい故でしょう。
卒業生と同時に登壇いただいた社長様のお話も素晴らしく、学園に期待をしていただいていることをひしひしと感じ、身が引き締まる思いでした。

続いて「Let‘s find RITA!」。
どの企業様にも利他の心があふれており、とても素晴らしい発表でした。
緊張しながらもメンバーと協力して、精一杯発表しようとする生徒が本当によかったです。
協力いただいた企業様は、「お客様だけでなく社員も気持ちよく働ける環境にしよう」と考えられているところばかりで、ぜひ生徒を受け入れてもらいたいと感じました。
生徒たちが利他の心あふれる会社に見合う人間になれるよう、私や教職員も生徒と共に成長していけるよう努力していきます。

次に、福島県とRITA学園高等学校とのつながりについて発表する「FUKUSHIMA×RITA」がありました。
生徒たちは今年度東北地方を訪問し、震災の被害や復興状況について学ぶ機会がありました。
東日本大震災があったとき、生徒たちはまだ幼稚園児でした。
幼稚園児が高校生になってもまだ被災の跡は残り続けています。
今自分たちに何ができるのか。
何をすることが福島県、ひいては日本、世界にとっての「利他」になるのか。
忘れてはいけないのに、忙しない日常に押し流されてしまいがちなこの問い。
考え続けていきたいものです。

最後に、「My Dream」。
今年度卒業対象生徒の夢の発表です。
「夢に向かって頑張るぞ!」と意気込む生徒もいれば、「まだ夢はないけれど、こんなことを頑張りたいと思っている」と自分の言葉で素直な気持ちを伝えてくれる生徒もおり、素敵な発表でした。
私も叶えたい「夢」は特にない側の人間ですが、リタ学園の教員も担う者として、恥ずかしくない人間になりたいという「目標」を得ることができました。

夢プロジェクト2

今回の『夢プロジェクト』も、とてもとても元気がでる行事でした。
生徒を初め関係者の皆さんはとてつもない準備の時間や気苦労があったことでしょう。
改めて感謝申し上げます。
『夢プロジェクト』はRITA学園高等学校やリタ学園の関係者でなくても、きっと何か感じてもらえるものがあるイベントだと確信しています。
YouTubeにて当日ライブ配信されたアーカイブも残っていますので、是非ご視聴ください。


Q.不登校にならないためには?

私も「仕事に行きたくないなぁ、上司に嘘ついてサボっちゃおっかなぁ!」と思う日もありますし、社会人には「在宅ワーク」というものもあるので、家でやることをやっているなら不登校はアリだと思っています。
ただ「やっぱり学校で生徒と関わりたい」という気持ちがありますので、「不登校に“させない”ためには?」という点で考えるなら、他の生徒や教職員との良好な人間関係、信頼関係構築のサポートをしていくことに尽きるのではないでしょうか。
利他の心を養い、人間力を向上させ、周囲から応援してもらえる人間になること。
そのような人間が組織に増えていけば、周りを巻き込みながら自然と良い人間関係が育まれていくと信じています。
生徒と共に、我々教職員も人間力の向上を目指して成長を続けていきます。

2023.11.01

「強さ」とは

五味先生 執筆者:リタ学園 神戸学習館 館長 五味 仁志

10/8、ラグビーW杯で日本(世界ランキング12位)は、アルゼンチン(同9位)に27-39のスコアで負け、残念ながら2大会連続の決勝トーナメント進出を果たせませんでした。
私はラグビーのルールを全て理解しているわけではありませんが、それでもTVを食い入るように観てしまい、知らぬ間に自分の体にも力が入り声を上げていました。
前大会でその凄さに衝撃を受け、心を動かされた経験がまさによみがえった瞬間でした。
試合終了後、海外メディアや大会の公式X(旧Twitter)などでも、日本代表選手の行動や試合の称賛が取り上げられました。
これほどまでに大きな感動を与えてくれたのであれば、勝った負けたなど関係ないと思うのですが、選手たちは本当に悔しかったに違いありません。
勝敗が決まるプロスポーツの世界は皆が頂上を目指します。
強いチームに勝たなければ頂点には辿り着けません。
いわゆる強豪チームにおいては、環境整備に資金や人材が投入され、メンタル面やフィジカル面の差はほとんどないように感じます。
差が出てくるのは、選手やスタッフ、関係者の方々の“人間力”だと思います。
今回のW杯を観て、『強さ』とは、「何としても応援したいという周囲の人間の気持ちを高め、人の心を動かしていく力」だと思いました。
皆さんにとっての『強さ』とは何でしょうか?
こういった機会に自分なりに少し考えてみる、そんな時間も大切かもしれません。


Q.不登校にならないためには?

不登校になってしまったら、なってしまった理由は自分が一番よくわかっているはずです。
もしすぐに助けが必要な状況であれば、まずは助けを求めなければなりません。
そうではない場合は、まずは「登校しなければ・・」と焦ってジタバタしないことです。
やらなければいけないこと、やりたいことを、その時は周りに協力してもらいながら、自分のペースでやっていけば良いのです。
それは誰に咎められることでもありません。
大切なのは完全に不登校になってしまうまでの行動です。
どうしても一人で悩んでしまい、負のスパイラルに陥ります。
一番しんどい時期ですが、この時に最大の勇気と力を振り絞ってSOSを発信することです。
両親、兄妹、親族、先生、友だち、近所の人など、誰かにSOSが届くようにがんばるのです。
それでも不登校になってしまうこともあるでしょう。
しかし、不登校で人生が閉ざされるわけではありません。
人生100年時代、その気になれば転機はいくらでも訪れます。
不登校にはならない方が良いが、なったとしても何とかなるという開き直りが、次の転機に繋がるかもしれません。