教員ブログ

神戸学習館

2023.12.18

変化と読書

上田先生 執筆者:リタ学園サポーター本部 上田 遥香

学校生活の3年間を通して生徒たちは様々な変化を見せてくれます。
それは勉強面だけではなく、生活面や交友関係など多岐に渡り、教員として毎年驚かされます。

ところで皆さん、読書はされますか?
私は本を読むことが幼いころから大好きで、常に生活に「本」がありました。
人生は一度きり。その人生の中で体験できる機会にも限りがあります。
「本」は自分とは違う人生を疑似体験できるので、体験の機会を増やし、そこから貴重な学びにつながることがあります。
私は最近、他の教員からの薦めで『アルジャーノンに花束を』という小説を読みました。

障がいのある主人公チャーリーは「頭がよくなる」手術を受け、手術は成功するも、それに伴って色々なことがみえるようになっていきます。
果たして彼は「頭がよくなって」幸せだったのか。

考えさせられるテーマで、障がいの有無に関わらず、誰にでも起こりうることだと感じました。
この小説は主人公自身が執筆している「経過報告」(変化)の物語となっています。
序盤は読むのに苦労し、中盤からは主人公のかしこさに私がついていけなくなる部分もありました。
それでもページをめくる度にどうなってしまうのかと、期待や不安が募らせながら読み進めてしまう内容でした。

読んだことのない方には、ぜひ一度読んでみてほしいです。

また「過去に出会った本に再び触れてみる」というのもオススメです。
小さいときに読んだ本や何年も前に読んだ本など、時間をおいて触れてみると、また違う発見や変化があるかもしれません。


Q.担当教科の “こだわりポイント”を教えてください。

担当している英語の授業で意識していることは「楽しさ」を提供することです。
わたしは保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学を通して、毎年素晴らしい先生に出会え、授業が楽しくなかったことがありませんでした。
だからこそ生徒にも「楽しさ」と感じてもらいたいです。
もちろんレポートやテスト対策など「真面目」な授業もありますが笑
英語はあくまで「ツール」であり、使いこなすことで新しい世界が見えてきます。
それに気づいてもらうためにも、これからも「楽しさ」を突き詰めていきたいです!

2023.11.24

『夢プロジェクト』

樋口先生 執筆者:リタ学園サポーター本部 樋口 悠輝

去る10月28日(土)、香川県にて開催されたRITA学園高等学校の一大イベント『夢プロジェクト』を見学しに行きました。

夢プロジェクト1

『夢プロジェクト』とは、
・生徒が思う「将来の夢」や「理想とする大人像」を発表する。
・RITA学園を応援してくださっている企業様に見学に行き、発見した利他について発表する。
といった、日々の学校生活や利他育の研究発表会のような行事です。

兵庫県から香川県までの交通手段に悩みましたが、会場以外にも色々と行きたいところがあったため、MyCarで伺うことに決めました。
上司を初め学園の関係者を乗せ、おっさんばかりのギュウギュウ詰めで出発。
皆私より年上ということもあり、震えながらハンドルを握っていましたが、無事に行って無事に帰ってくることができました。
神様に感謝。

イベントはまず、「大峰堂薬品工業株式会社様」と「有限会社生島興業様」に就職させていただいた卒業生2名の講演からスタート。
私はRITA学園高等学校で昨年までの5年間教師をしていたので、2名の大きな成長をより感じることができました。
両名とも在学中から素晴らしい生徒であったことは確かですが、より人間力を増し、心から応援したいと思える素敵な大人になっていました。
きっと職場の環境が素晴らしい故でしょう。
卒業生と同時に登壇いただいた社長様のお話も素晴らしく、学園に期待をしていただいていることをひしひしと感じ、身が引き締まる思いでした。

続いて「Let‘s find RITA!」。
どの企業様にも利他の心があふれており、とても素晴らしい発表でした。
緊張しながらもメンバーと協力して、精一杯発表しようとする生徒が本当によかったです。
協力いただいた企業様は、「お客様だけでなく社員も気持ちよく働ける環境にしよう」と考えられているところばかりで、ぜひ生徒を受け入れてもらいたいと感じました。
生徒たちが利他の心あふれる会社に見合う人間になれるよう、私や教職員も生徒と共に成長していけるよう努力していきます。

次に、福島県とRITA学園高等学校とのつながりについて発表する「FUKUSHIMA×RITA」がありました。
生徒たちは今年度東北地方を訪問し、震災の被害や復興状況について学ぶ機会がありました。
東日本大震災があったとき、生徒たちはまだ幼稚園児でした。
幼稚園児が高校生になってもまだ被災の跡は残り続けています。
今自分たちに何ができるのか。
何をすることが福島県、ひいては日本、世界にとっての「利他」になるのか。
忘れてはいけないのに、忙しない日常に押し流されてしまいがちなこの問い。
考え続けていきたいものです。

最後に、「My Dream」。
今年度卒業対象生徒の夢の発表です。
「夢に向かって頑張るぞ!」と意気込む生徒もいれば、「まだ夢はないけれど、こんなことを頑張りたいと思っている」と自分の言葉で素直な気持ちを伝えてくれる生徒もおり、素敵な発表でした。
私も叶えたい「夢」は特にない側の人間ですが、リタ学園の教員も担う者として、恥ずかしくない人間になりたいという「目標」を得ることができました。

夢プロジェクト2

今回の『夢プロジェクト』も、とてもとても元気がでる行事でした。
生徒を初め関係者の皆さんはとてつもない準備の時間や気苦労があったことでしょう。
改めて感謝申し上げます。
『夢プロジェクト』はRITA学園高等学校やリタ学園の関係者でなくても、きっと何か感じてもらえるものがあるイベントだと確信しています。
YouTubeにて当日ライブ配信されたアーカイブも残っていますので、是非ご視聴ください。


Q.不登校にならないためには?

私も「仕事に行きたくないなぁ、上司に嘘ついてサボっちゃおっかなぁ!」と思う日もありますし、社会人には「在宅ワーク」というものもあるので、家でやることをやっているなら不登校はアリだと思っています。
ただ「やっぱり学校で生徒と関わりたい」という気持ちがありますので、「不登校に“させない”ためには?」という点で考えるなら、他の生徒や教職員との良好な人間関係、信頼関係構築のサポートをしていくことに尽きるのではないでしょうか。
利他の心を養い、人間力を向上させ、周囲から応援してもらえる人間になること。
そのような人間が組織に増えていけば、周りを巻き込みながら自然と良い人間関係が育まれていくと信じています。
生徒と共に、我々教職員も人間力の向上を目指して成長を続けていきます。

2023.11.01

「強さ」とは

五味先生 執筆者:リタ学園 神戸学習館 館長 五味 仁志

10/8、ラグビーW杯で日本(世界ランキング12位)は、アルゼンチン(同9位)に27-39のスコアで負け、残念ながら2大会連続の決勝トーナメント進出を果たせませんでした。
私はラグビーのルールを全て理解しているわけではありませんが、それでもTVを食い入るように観てしまい、知らぬ間に自分の体にも力が入り声を上げていました。
前大会でその凄さに衝撃を受け、心を動かされた経験がまさによみがえった瞬間でした。
試合終了後、海外メディアや大会の公式X(旧Twitter)などでも、日本代表選手の行動や試合の称賛が取り上げられました。
これほどまでに大きな感動を与えてくれたのであれば、勝った負けたなど関係ないと思うのですが、選手たちは本当に悔しかったに違いありません。
勝敗が決まるプロスポーツの世界は皆が頂上を目指します。
強いチームに勝たなければ頂点には辿り着けません。
いわゆる強豪チームにおいては、環境整備に資金や人材が投入され、メンタル面やフィジカル面の差はほとんどないように感じます。
差が出てくるのは、選手やスタッフ、関係者の方々の“人間力”だと思います。
今回のW杯を観て、『強さ』とは、「何としても応援したいという周囲の人間の気持ちを高め、人の心を動かしていく力」だと思いました。
皆さんにとっての『強さ』とは何でしょうか?
こういった機会に自分なりに少し考えてみる、そんな時間も大切かもしれません。


Q.不登校にならないためには?

不登校になってしまったら、なってしまった理由は自分が一番よくわかっているはずです。
もしすぐに助けが必要な状況であれば、まずは助けを求めなければなりません。
そうではない場合は、まずは「登校しなければ・・」と焦ってジタバタしないことです。
やらなければいけないこと、やりたいことを、その時は周りに協力してもらいながら、自分のペースでやっていけば良いのです。
それは誰に咎められることでもありません。
大切なのは完全に不登校になってしまうまでの行動です。
どうしても一人で悩んでしまい、負のスパイラルに陥ります。
一番しんどい時期ですが、この時に最大の勇気と力を振り絞ってSOSを発信することです。
両親、兄妹、親族、先生、友だち、近所の人など、誰かにSOSが届くようにがんばるのです。
それでも不登校になってしまうこともあるでしょう。
しかし、不登校で人生が閉ざされるわけではありません。
人生100年時代、その気になれば転機はいくらでも訪れます。
不登校にはならない方が良いが、なったとしても何とかなるという開き直りが、次の転機に繋がるかもしれません。

2023.08.25

心躍る祭り~よさこい~

上田先生 執筆者:英語教員・リタ学園サポーター本部 上田 遥香

といえば皆さん何を思い浮かべますか?
地元が高知県の私は必ず「よさこい」が思い浮かびます。
毎年8月9日~12日にかけて催されますが、今回は4年ぶりの開催。
そして第70回目になります!

よさこいの起源は諸説あり、特定されていないそうですが、高知のよさこい祭りにはルールがあります。

①鳴子を手に持ち前進する踊りの振付けが基本。
②曲のアレンジ可。よさこい鳴子踊りの曲を必ず入れる。
③1チームあたりの踊子の数は150人まで。
④地方車の規定アリ。

まず、鳴子はこちらです⇒鳴子
運動会でYOSAKOIソーランなど、踊ったことがある人は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
鳴らし方にコツがあり、手首のスナップが必要です。

また「地方車」は音楽を鳴らすトラックです。
このトラックに音楽機材や生のバンドが乗って演奏しながら進んでいきます。
迫力は何事にも代えがたいと私は思っています。
また装飾にもこだわっているチームも多く、賞も用意されています。

よさこいは踊っている側も見て応援している側もすごい熱量です。
また応援している側は踊り子をうちわで仰いだり、近所の方はドリンクを配ったりと「利他」の精神にもあふれています。
実際に自分が躍った際にも沿道の方からの応援に励まされ踊り切ることができました!

実際に踊っている様子⇒上田よさこい

今年のよさこいも大変感動しました。
地元が盛り上がっていくのはうれしく、その勢いに負けないよう自分も努力していこう!と感じました。


Q.不登校にならないためには?

居場所作り。つまり、信頼関係が大切だと思います。
信頼できる先生がいれば、生徒の登校しようというきっかけに繋がります。
私自身、中学生の時に足が学校へ向かない時期がありました。
その時に心配してくれる先生や同級生がいたことで、学校へ足が向くようになり、人前に出て発表することもできるようになってきました。
また、折れない心を作ることも重要です。
心が折れてしまうとそこまで頑張ってきたことが無になってしまうかもしれません。
学生の内に失敗は経験しておいた方が良いと思います。
そして失敗をバネにして次に進む経験も。
リタ学園を卒業してからもこの経験が活かせる生徒になれるよう、関わっていきたいと考えています!

2023.08.18

過去と「今日」と未来

樋口先生 執筆者:リタ学園サポーター本部 樋口 悠輝

はじめまして。リタ学園サポーター本部の樋口悠輝です。
樋口先生.jpg

私はもともと香川県にあるRITA学園高等学校に大卒新卒で赴任し、そこで5年間教師をしておりました。
社会人6年目となる2023年4月に転職し、リタ学園サポーター本部のある兵庫県は神戸の地にやってきたわけであります。
神戸はあまりにも都会でまぶしく、日々緊張しながら通勤しています。
自分も早くシティーボーイの仲間入りをしたいものです。
今はリタ学園 神戸学習館のサポートをしながら、いわゆる学校事務や広報資料の作成、営業活動、様々な企画の計画を練る日々を過ごしております。
RITA学園で教師をしていた経験を活かしつつ、新しい刺激を感じることもでき、超エキサイティンな感じです。
心機一転、新生活が始まって数ヵ月経ちましたが、私には日々の暮らしを送る上で大切にしていることがあります。

“今日”を大切に過ごすことです。

22歳で教師という仕事に就き、担任としての生徒対応や教科担当としての教材作成、学校総務としてさまざまな行事の企画を行う毎日。
昨日の失敗を嘆き、明日がくることに怯えて日々を過ごすことが多かったのですが、「とりあえず先のことはあまり考えず、今日を大切にしよう」と思うようになり、多少前向きな気持ちになれたことをよく覚えています。
そこからの5年間でひとつわかったことがあります。

「今日」を大切に生きていけば、たとえどんな失敗があったとしても「過去は偉大な歴史になり、未来は大きな希望になっていく」ということです。

「小中学校、満足に登校できなかった。」
「高校を途中で辞めてしまった。」
「勉強についていけなくなってしまった。」
「将来の夢がない。」
「人とコミュニケーションをとることが苦手。」
「自分を大切にできない。」
大いに結構。

自分も含め、人にはいろいろな事情があり、時に不安定になることがあるのも当たり前のことです。
RITA学園高等学校、そしてリタ学園には、皆さんの過去を偉大な歴史に変え、不安だった未来を明るい希望に変えていく力があります。
そして、生徒ファーストで物事を考える魅力あふれる先生が、香川県、兵庫県、奈良県、和歌山県、京都府、大阪府、東京都、その他数多くの地域に大勢いらっしゃいます。
そんな先生方と協力しつつ、皆さんの輝く未来を作っていくお手伝いができれば幸いです。


Q.通信制高校の魅力とは?

多様な学び方を提供できるところ。