教員ブログ
2025.01.15
高校時代にやっておけばよかったこと

高校時代——あの頃の私は、男子校という閉ざされた環境の中で、特に何かに打ち込むこともなく、ただ日々を過ごしていました。
特にはっきりとした目標もなく、周りに流されるように授業を受け、部活動にも熱中することなく、社会との接点もほとんどないまま卒業し、大学へと進学しました。
ただ一つ、委員会活動には積極的に参加していました。
小さなことではありましたが、誰かのために何かをするという姿勢は、この活動を通じて身についたと思います。
「もっといろいろなことに挑戦しておけばよかったな」と今になって思うことがあります。
もちろん、その時は自分なりに精一杯考えていたつもりですが、今振り返ると「もっと自分自身の可能性を探る時間が必要だった」と感じます。
高校時代は外の世界とのつながりが少なく、視野が狭かったと感じます。
アルバイトやボランティア活動、社会人との交流など、学校外での経験があれば、早く自分の興味や適性に気づけたかもしれません。
勉強や部活動だけでなく、趣味や特技を伸ばす時間が将来の方向性を決めるヒントになることもあります。
何か一つでも夢中になれることを見つけておけば、人生の選択肢はもっと広がっていたかもしれません。
現在、私は『自分らしく学べるフリースクール』を運営しています。
学校になじめない子どもたちが、自分らしく成長し、未来に希望を持てるようにサポートすることが私の役割です。
だからこそ、高校時代の自分の思いや経験を、今の子どもたちとの関わりに活かしたいと思っています。
「もっと自分の興味を掘り下げてみよう」「社会とのつながりを持ってみよう」——そう伝えることで、子どもたちが自分自身の可能性に気づけるきっかけを作りたいと考えています。
高校時代は人生の重要な通過点であり、その時の経験や学びはその後の人生に大きな影響を与えます。
高校生に伝えたいのは、「小さなことでも挑戦し、自分の好きや興味を大切にしてほしい」ということです。
この思いを次世代の子どもたちに伝えていきたいと考えています。