教員ブログ

2025年08月

2025.08.14

僕のお盆休み

 執筆者:リタ学園 神戸学習館 教員:樋口 悠輝(ひぐち ゆうき)

 

「学校の先生は夏休み中っていったい何をしているんですか?」と、とてもよく聞かれます。

これは良い質問ですね。

今神戸でやっていることと香川で教員をしていた時代を振り返ると、、、

・教材準備(夏休み明けからの授業の準備)

・夏休み明けからの行事の準備

・前期末テストの作成

・行政から依頼された各種調査書類の作成

・職員研修

・学校広報資料の作成

・生徒募集の計画作成

・生徒の自習補助

・3年生への進路決定のサポート

などが挙げられるでしょうか。

学校さんによってはこれに合わせて「部活動」の対応があったりしますね。

ただ、正直なところ夏休み期間中は授業がないため普段より「ゆるゆる」働けています(モチロン忙しくしている先生方もいますよ!)。いわゆる閑散期?というやつでしょうか。ただし、今手を抜くと夏休みが終わって生徒が登校してきてからとんでもないことになってしまいます。なので今ブログ記事を書きながらパソコンをカタカタ叩いて色んな教材を作っています。

この教材を使って授業するのが楽しみだぜ!

 

そんなことはさておき、生徒が登校してこない「お盆休み期間」のうちに僕は有給を組み合わせて5連休を作りました。

実家の福知山へお墓参りに行っておこうかと思い帰る段取りをしていましたが、今年の3月に車を売ってしまったことを思い出しました。車を出してもらおうと思い、父親に久方ぶりに連絡しました。

僕「お久しぶり。お墓参り行きたいから車だしてくれん?」

父「予定がある」

僕「・・・・・。じゃあまた。」

約5秒ほどで電話を終えました。まぁそんなもんです。

樋口家のお墓は山奥にあります。そんなところまでタクシーやレンタカーを使う勇気が僕にはありませんでした。止む無く断念。ご先祖様には申し訳ないですが、近いうちにまた会いに行きますよ。

 

ともすれば、予定がないとずっと家で寝て過ごしてしまうと思い、色々と家の外にでるイベントを作りました。昨年は家でずっと「映画、ゲーム、本」で過ごしてしまい、申し訳ない気持ちになったからです。誰にも迷惑をかけていないのに、なぜかこんな気持ちになってしまうのは人間の不思議ですね。

今年のお盆休みは、

・岡山県で本校の先生(阿蘇品先生)に会う

・上司宅に遊びに行く(須磨海岸でかき氷を食べる)

・ボランティア清掃してそのまま日課のキックボクシングジムに行く

と、家の外にでる予定を3つ“も”作ることができました。僕にしては上出来です。

※証明する写真が何もない!と思いましたが、海の家でかき氷食べたときの写真だけありました。助かった。

 

家にいないとなんだか一日が長くなった感じがしてお得ですね。これから連休はできるだけ外に出ようと思います。齢30弱にして気が付くことができてQOLが上がりました。どうやら僕はまだまだ成長することができるようです。

 

教育的効果の無い文章になってしまいました、お許しください。

こんな記事が一つくらいあってもいいですよね?

ね?

 

最後に、岡山へ行って帰ってくる道中に呼んだ本を紹介して終わります。

 

―「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」―

―「何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから。 ”まい”も、何が”まい”を幸せにするのか、探していかなければなりませんね」―

 ―「いちばん大事なことは自分で見ようとしたり、聞こうとしたりする意志の力ですよ」―

素敵な本でした。

僕が生まれた時くらいに出版された本で、初めて目にしたのは確か小学生の国語の教科書の「推薦図書紹介?」的なページだったかと思います。たぶん。

タイトルが印象的でずっと頭に残っていましたが、先日ふらっと本屋さんに行ったときにバビョンと表紙が目に飛び込んできて、0.5秒で手に取ってレジに持って行ってしまいました。買ってよかった。

家から出るのも、ゆっくり本を読むのも、ぼくにとってはとても大事な時間です。

2025.08.05

野球とか勝負とかオンリーワンとか

執筆者:リタ学園 奈良学習館  教員:松原 輝(まつばら あきら)

 高校野球の季節ですね!僕は特に学生時代野球部だったわけでもないのですが、野球を見るのは割と好きです。筋書きのないドラマを見ていると時に感動を覚えます。


 プロ野球では私は阪神タイガースのファンです。今年は皆さんもご存じかもしれませんが、阪神タイガースが8/5現在ぶっちぎりの強さで首位を独走しています。阪神ファンの私としては楽しい毎日なのですが、ふと考えることがあります。

 他のチームを応援している人は、この現状全然楽しくないのでは??

  べつに阪神が悪いわけではなく、プロの世界なのだから負ける方が悪いと言えばそれまでですが、それでも、全体的にどれか一つだけが強すぎるというのは盛り上がらないのだな、と感じます。

 勝者がいれば敗者が出るのは当然のことなのですが、それをまざまざと見せられると、考えることもあります。かといってわざと負けるようなことをするのはもっと失礼なので、こうなってしまうのでしょうが。

  別に野球に限らず、勝負というのは勝者と敗者が出ます。何当たり前のこといってるんだ、と思うかもしれませんが、勝敗を競うゲームにおいてはすべてこの当たり前のことが成り立ちます。

 そして、勝った方は面白く、負けた方はつまらない、となってしまいがちです。

 負けたことを糧にして、次は勝てるように…綺麗ごとはいくらでも言えますが、現実として負けることが楽しい人はまずいないでしょう。勝ち負けは受験…就職…人生においても、様々な場面で現れてきます。

高校野球で頂点に立つのはわずか1チーム。残りのチームは、すべてどこかで負けを経験します。現実世界でも勝者というのは一握り。負けることのほうが多いわけで、負けとどのように付き合っていくかを考えることは、生きる上で結構大切なことではないでしょうか。

そう考えるとこれは結構壮大なテーマなのでは?

こんなブログの一記事で語っていい内容なのか?

 

そんな風に考え始めてきましたが、続けます。

 人生において勝負と感じる瞬間は何度かあり、そこで勝ったらいいものの、負けてしまったら、そして負けが続いてしまったら、「ああ、人生ってつまらない」となってしまいがちです。

 

 そんな状況からいかにして抜け出すのか。「人と比べないようにしよう」

 ありふれたそんな言葉で片付くほど、人間は簡単にはできていません。

 

だからこそ、大切なのは、【何で勝負するか】だと思います。

 

 ここで、ちょっと自分語り。私は一応大阪大学出身です。同級生には一流の企業で働いている人や、社長になった人がたくさんいます。金銭面で見れば私は彼らと比べてどう考えても負けています。

 ですが、私は自分の人生が彼らより劣っているなんて、1ミリたりとて思っていません

 なぜなら、リタ学園で生徒を教え、生徒の成長を見守れることの素晴らしさというものは、どんなものにも代えがたい価値があると知っているからです。

 それぞれの人が、それぞれ、大切な価値観を持っています。

 それは比べるものではなく、どれも称賛されるべきものです。

 だからこそ、自分が誰かより劣っていると感じている人にこそ、自分の信じている部分でナンバーワンを目指してほしいです。どこかの歌詞ではないですが、オンリーワンで構わないと思います。私はオンリーワンもナンバーワンだと思います。

 

 野球の話をしていたはずなのに、どうしてこうなったんだろう?まぁ、これもオンリーワンだからいいか。