教員ブログ

2025.08.05

野球とか勝負とかオンリーワンとか

執筆者:リタ学園 奈良学習館  教員:松原 輝(まつばら あきら)

 高校野球の季節ですね!僕は特に学生時代野球部だったわけでもないのですが、野球を見るのは割と好きです。筋書きのないドラマを見ていると時に感動を覚えます。


 プロ野球では私は阪神タイガースのファンです。今年は皆さんもご存じかもしれませんが、阪神タイガースが8/5現在ぶっちぎりの強さで首位を独走しています。阪神ファンの私としては楽しい毎日なのですが、ふと考えることがあります。

 他のチームを応援している人は、この現状全然楽しくないのでは??

  べつに阪神が悪いわけではなく、プロの世界なのだから負ける方が悪いと言えばそれまでですが、それでも、全体的にどれか一つだけが強すぎるというのは盛り上がらないのだな、と感じます。

 勝者がいれば敗者が出るのは当然のことなのですが、それをまざまざと見せられると、考えることもあります。かといってわざと負けるようなことをするのはもっと失礼なので、こうなってしまうのでしょうが。

  別に野球に限らず、勝負というのは勝者と敗者が出ます。何当たり前のこといってるんだ、と思うかもしれませんが、勝敗を競うゲームにおいてはすべてこの当たり前のことが成り立ちます。

 そして、勝った方は面白く、負けた方はつまらない、となってしまいがちです。

 負けたことを糧にして、次は勝てるように…綺麗ごとはいくらでも言えますが、現実として負けることが楽しい人はまずいないでしょう。勝ち負けは受験…就職…人生においても、様々な場面で現れてきます。

高校野球で頂点に立つのはわずか1チーム。残りのチームは、すべてどこかで負けを経験します。現実世界でも勝者というのは一握り。負けることのほうが多いわけで、負けとどのように付き合っていくかを考えることは、生きる上で結構大切なことではないでしょうか。

そう考えるとこれは結構壮大なテーマなのでは?

こんなブログの一記事で語っていい内容なのか?

 

そんな風に考え始めてきましたが、続けます。

 人生において勝負と感じる瞬間は何度かあり、そこで勝ったらいいものの、負けてしまったら、そして負けが続いてしまったら、「ああ、人生ってつまらない」となってしまいがちです。

 

 そんな状況からいかにして抜け出すのか。「人と比べないようにしよう」

 ありふれたそんな言葉で片付くほど、人間は簡単にはできていません。

 

だからこそ、大切なのは、【何で勝負するか】だと思います。

 

 ここで、ちょっと自分語り。私は一応大阪大学出身です。同級生には一流の企業で働いている人や、社長になった人がたくさんいます。金銭面で見れば私は彼らと比べてどう考えても負けています。

 ですが、私は自分の人生が彼らより劣っているなんて、1ミリたりとて思っていません

 なぜなら、リタ学園で生徒を教え、生徒の成長を見守れることの素晴らしさというものは、どんなものにも代えがたい価値があると知っているからです。

 それぞれの人が、それぞれ、大切な価値観を持っています。

 それは比べるものではなく、どれも称賛されるべきものです。

 だからこそ、自分が誰かより劣っていると感じている人にこそ、自分の信じている部分でナンバーワンを目指してほしいです。どこかの歌詞ではないですが、オンリーワンで構わないと思います。私はオンリーワンもナンバーワンだと思います。

 

 野球の話をしていたはずなのに、どうしてこうなったんだろう?まぁ、これもオンリーワンだからいいか。