教員ブログ
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2023.07.14
「あたりまえ」を考える

何かを考える時、常識にとらわれた発想をしてはいけないとよく聞くことがあります。
『常識にとらわれない発想』とは具体的にどのようなものなのか、私なりに考えてみました。
前回のブログで、私は『対話』の重要性についての考えを投稿しました。
この対話では、時折『常識』が邪魔をすることがあります。
「こんなことできて当たり前でしょ。」「なぜこんなことができないの。」
このような思考が一番にあると、対話をする以前に、怒りが先行します。
そうなってしまうと、『分かりあう』という目的を達成することは難しくなります。
怒りは怒りを産み、ストレスから「もう話したくない」と、当初の目的であった対話とは逆の方向を向いてしまうこともあるかもしれません。
『常識にとらわれない発想』とは『こんなことできて当たり前』という思考を捨てることではないかと、私は思います。
言葉にすることは簡単ですが、それを実践することは難しいです。
というのも、社会人は『これができて当たり前』をたくさん要求されます。
例えば『遅刻しなくて当たり前』。
私にとっては当たり前ですが、これが当たり前にできない人もいます。
これを「なぜ時間を守ることができないんだ」と頭ごなしに指摘することはたやすいかもしれません。
しかし、例えば相手が起立性発達障害ならどうでしょうか。
相手にもそれぞれの都合があります。
これからの多様性を尊重していく世界では、「どうしたらできるようになるのだろう」「それでもできなかったら、どうのようにすればお互いのためになるだろう」と話し合っていく必要があると思います。
正直、面倒くさいことです。
それでも取り組んでいくことが多様性の尊重だと思います。
『自分にとっての当たり前は、誰かにとっての当たり前ではない。』
私が様々な個性を持つ生徒と向き合う上で大切にしている事の一つです。
リタ学園の教員として、少しずつ気づいてきましたが、私もまだまだ常識にとらわれているところがたくさんあります。
上記を踏まえたうえで話し合うこと。
当たり前にできそうで、当たり前にはできないこと。
そのことをまずは自覚しないといけないなと思います。
(・_・;).。oO(前回に続き堅苦しい文章になっているなぁ・・・。次回はもっと気楽な内容で行こうかな)
Q.通信制高校の魅力とは?
生徒一人一人に合った多様な学び方ができることではないでしょうか。
そして、様々な個性を持つ生徒と出会えることも魅力だと思います。
2023.07.03
子どもたちが笑顔になる共育を

皆さん初めまして!
2022年4月、RITA学園高等学校のサポートセンターとして、『リタ学園 京都ペガサス館』を未来共育学園の敷地内で開館しました。
学びたい全ての子どもたちに学び場を作り、共に育ちあう場を作りたい。
そんな思いで始めた学習館です。
『リタ学園 京都ペガサス館』は、JR桂川駅から徒歩2分、阪急洛西口駅から徒歩6分、桂川イオンの目の前にありとても便利な場所です。
現在、生徒さんは一人。
早く彼の仲間が出来るといいなと思いながら進めています。
小中学生のフリースクール(現在12名)も併設しているので、異年齢の子どもたちがつながり合いながら、体験による学び・自立に向けた学びの中で、自己のあり方・生き方を追求しています。
学校だけが学び場じゃない。自分の成長を感じられる。自分の安心できる居場所を感じられる教室づくりが私の目標です。
元々10年前まで私は小学校の教諭。
教頭を務めた3年間で学校教育に終止符を打ち、自分の本当にやりたい共育は何かを求めて、この10年やってきました。
💙 社会に出て自立して生きていく力を育むこと。
💚 自分らしく生きることの素晴らしさを発見できること。
💛 安心安全な居場所を自分で選択できること。
子どもたちの笑顔が私のエネルギー源。
日々試行錯誤の中で教育とは何か、共育とは何か。
この先も子どもたちと求めていきたい。
《高校とフリースクールひだまりコラボ活動》

高校生と小中学生がボードゲームを使用してチーム戦で戦います。
ボードゲームは学校の学びにはない楽しさの中で脳を活性化してくれます。

昼食は毎回メニューを決めるところから。
買い物・調理・片付けまでやり切ります。
買い物は情報収集力や情報の比較、計算力、社会生活のマナー、金銭感覚を育てます。

子どもたちがやるお店屋さん。実際にお金が動きます。
資本金を教室から借りて道具や材料を仕入れ、売上から資本金を返金して、もうけを計算します。
利益は働いた子どもたちの物になります。

ただ今夏祭りを計画中。
どんな夏祭りにしたいか次々にアイディアを出して企画中。お楽しみに!
Q.通信制高校の魅力とは?
多様な選択肢の中で自分に合う学び方が選べること!
2023.06.27
「もう半分?まだ半分?」

気が付けば、もうすぐ6月も終わり、2023年も半分が過ぎようとしています。
毎年1年間が早く感じます。幸いなことに毎日が忙しく、楽しく過ごせています。だからこそそう感じるのかもしれません。
1年生も入学してたった数ヶ月ですが、みんなそれぞれが成長しているのを感じます。
大きく変わった生徒、少しでも着実に変わっている生徒、一人ひとり成長の速度は違いますが、みんな中学4年生ではなく、まぎれもなく高等学校1年生です。
2年生、3年生となるとさらに大きく成長したことがわかります。
私たち教職員は、その成長の過程を肌で感じることができる。こんなに楽しく幸せなことはありません。
奈良学習館の先生方だけでなく、神戸・京都・東京・大阪・香川の本校の先生方、株式会社I.S.コンサルティングの社員の方、応援企業の社長さん、社員の方といろんな方々が、奈良学習館の生徒にかかわって成長を見守ってくださっていることに大変感謝です。
きっといつかこの偶然ではなく、必然な出会いに生徒たちも長い人生のどこかで気づいてくれるだろうと思います。
さぁ、「この学校に来て良かった!」と卒業してもらえるよう、今この一瞬からできることを続けていきます。

Q.通信制高校の魅力とは?
奈良学習館の生徒たちは、RITA学園高等学校の通信制の生徒ですが、通信制の魅力とは、本校のイベントなどで全国各地にいる生徒の中で、気の合った友達を探して友達になれること!狭いエリアで考えず、大きな広いエリアでものごとを考えることができること!!ではないでしょうか?
学校生活を楽しくするもしないも自分の行動で決まるといっても過言ではないでしょう。
たくさんの先生方が自分のことを真剣に考えてくれる。そんな通信制高校の魅力を感じてみませんか?
2023.06.14
「太陽のちから」

私は科学や生物の授業で、光合成について生徒たちに教える機会があります。
植物にとって、日の光は不可欠ですが、実はわたしたち人間にとってもとても大切なんです。
日の光を浴びることで、体内では幸せホルモンのセロトニンやビタミンDが生成され、身体と心の健康につながります。

例えば、骨や歯を強くする、脳の健康に役立つ、免疫力が上がる、ストレス解消、体内時計のリセットなど、健康のために良いことがたくさんあります。
逆に日の光を浴び続けないと、うつ病のリスクが高まる、睡眠の質が悪くなる、認知症のリスクが高まるなど、心の健康や将来のリスクにつながるデメリットがあるようです。
わたし自身、平日は出勤の際など決まった時間に外出しますがわずかな時間です。
学園につけば屋内なので日を浴びることはありません。
休日は予定がなければ日中の活動時間はごくわずか。
外に出ず、長いときは20時間近くとにかく寝続けています。
今年の目標は「アウトドア」。
休日こそ外に出て、有意義な時間を過ごしたいですね。
実は今回は、「日の光を浴びるのは健康に良いので皆さんもぜひ!」というおすすめ投稿ではなく、わたし自身が、休みの日にももっと日の光を浴びようという目標の投稿でした。
これからどんどん気温も上がってくるので、皆さんも熱中症には十分注意してお過ごしください。
Q.通信制高校の魅力とは?
いろいろあると思いますが、最大の魅力は自由なところ。
髪型・服装・趣味など、外見から中身まで、自分を表現することができます。
そうした生徒が集まって関わりあうことで、また新たな「好き」を見つけることができるのではないかと思います。
2023.05.19
データサイエンス

ビッグデータの有効活用が求められる時代に、ビッグデータを分析・解析して価値を生み出すためには、そこから課題を見つけ課題解決に向けた方法を探る力を身につけることです。
情報収集力や加工力、さらには表現力や発信力といった、いわゆるデータサイエンス力を備えることは今や不可欠となっています。
以前に勤務した学校の授業でデータサイエンスの手法を用いた活動を行うために、理科、数学、地歴・公民の先生たちが担当して、「住みたい街ランキング関西版2021-SUUMO」からランキングの根拠が何か?人々が住みたい街となるその要素とは何か?を探るという教科横断授業を行ったことがあります。
目的は生徒たちが今後の研究や探究活動をより充実したものにするためで、データサイエンスの手法について学ぶとともに、どのような街づくりが人々にとって、また自分たちにとって大切なのかを考えることでした。
データの収集は「政府統計の総合窓口(e-Stat)」を中心に、「統計データ分析コンペティション」や「地方公共団体データベースサイト」を活用して行いました。
日々の対応に追われてなかなか時間のない私たちが、利他の考え方に基づく不易な教育理念の上に立って、これからの通信制高等学校、サポートセンター、また技能連携施設が社会からのどのようなニーズに対応し、何を目指し、どのように発展していかなければならないかを考える一つの手段として、ビッグデータの分析や解析から社会全体を俯瞰する機会を設けてみるのも必要なことかもしれません。
Q.通信制高校の魅力とは?
以前、一般の通信制高校にあまり魅力を感じてなかった私が今感じていることは、本校のように一人ひとりの生徒と一生懸命関わろうとする教職員のいる通信制高校は唯一無二かもしれないということです。
魅力を生み出す通信制高校の出現を実感していることを魅力と感じています。