教員ブログ

奈良学習館

2023.04.22

『出会い』

田口先生 執筆者:国語教員・2年生担任 田口 祥大

私が最も大切にしていること、それは『人との出会い』です。
【人との出会い=だと考えています。

私が大学生の頃、ある方との出会いで私の人生が大きく広がりました。
その方との出会いから様々な方とも関わるようになるにつれて、徐々に人との出会いは大切だなと感じるようになりました。
また、その方から言われた言葉でとても印象に残っている言葉があります。
『何をするかではなく、誰とするか』です。
この言葉は自分が何か迷ったときの指針となりました。

人は一人で成し遂げられることには限りがあります。
ですが、人との関わりで可能性は無限に広がっていきます。
生徒との出会いも縁だと思っています。
この縁の大切さと無限の可能性を生徒に伝えていきます。


Q.通信制高校の魅力とは?

個性を活かせるところが通信制高校の魅力だと考えています。
リタ学園にはゲームが好き、電車が好き、作品を作るのが好きなど、他にも様々な個性を持った生徒がいます。
たとえ今、自分の個性がわからない生徒でも、リタ学園での3年間を通じて個性を見つけ、磨いていくことができます。

2023.04.09

「生きる」ということ

上田先生 執筆者:英語教員 上田 遥香

皆さんは映画を観ますか?
わたしは大学1回生の時に出会った方がきっかけで、年間100本の映画を鑑賞するというのがお決まりの目標になっています。

最近はマーベルシリーズを少しずつ見始めている途中ですが、今年感動した映画を一つ、ここで紹介したいと思います!

『かがみの孤城』

原作は、本屋大賞を受賞された辻村深月さんの小説で、他にも「ツナグ」(2011)や 「ドラえもん のび太の月面探査記」(2019)の脚本などを担当されています。

わたしは当初、『かがみの孤城』を劇場で鑑賞しようか迷っていたのですが、両親からの薦めもあり観に行きました。

この映画は、「学校に行きづらい」と感じている人や「悩み」を抱えている人にぜひ観てほしいです。

それぞれが学校に対して様々な不安を抱え、最初はバラバラだったキャラクターたちが、最終的には一致団結して立ち向かっていく。
わたしはそれぞれが悩みに立ち向かうシーンや、他のキャラクターとの掛け合いに、何度も涙があふれだしました。
そして、小さくても一歩踏み出してみよう。と勇気を貰えた作品でした。

「命」や「病気」について考えさせられるシーンもあり、映画を鑑賞して「生きる」ということの大切さを再認識できました。


Q.通信制高校の魅力とは?

「自由」なところだと思います。科目選択であったり、登校の自由さであったり。
通信制ではない高校よりは「自由」の幅が大きいです。
しかし、それには「責任」も伴います。
そのため、時には自分の選択に自信がなくなることもあると思います。
そんなときは一人で抱え込まず、先生を存分に頼ってください。いつでもウェルカムです!

2023.04.01

リアルな体験を

米田先生 執筆者:広報担当 米田 和英

リタ学園 奈良学習館の米田です。
私は、通信制高校で43年間の教員生活後、アイエス学園 奈良学習館(現リタ学園 奈良学習館)の開校(2015年4月)から参加し現在に至ります。生まれも育ちも奈良県です。天理市で生まれ、結婚して奈良市に、子どもが生まれて橿原市に、今は生駒市に住んでいます。趣味は、ボウリング、読書(特に時代小説)と旅行です。

これからの人生で実現したい夢はいくつかあります。その中の一つが、「リニア中央新幹線」に乗ることです。大学の卒業論文テーマが「リニアカーの製作と速度制御」だったからです。小さな模型を作って浮上式ではなくレールの上を走らせるものでした。

リニア中央新幹線は、浮上走行の時速500kmで品川⇔名古屋間最速で約40分、品川⇔大阪間最速で約67分で走ると言われています。現在の計画での開業予定は、品川⇔名古屋間が2027年、品川⇔大阪間が2045年(8年前倒しの2037年の可能性も)です。私の今の年齢からすると開業まで寿命があるかどうか神様のみが知る領域です。

ところが、調べてみるとそこまで待たなくても体験できる方法がありました。それは、山梨リニア実験線の浮上走行で時速500kmを体験できる「超電動リニア体験乗車」に応募し当選することです。体験乗車の概要は、約40kmの実験線で、乗車時間は乗降にかかる時間を含め約30分というものです。この体験乗車は2022年から再開され年3回募集があります。当選倍率は公表されていませんが20倍以上とのうわさがあります。くじ運の無い私に当たるでしょうか?

これから数打てば当たるとの思いで、毎回応募します。そうしている間に開業を迎えられるかもしれませんね。夢や目標を持ちそれに向かって努力することで生きていることを実感することが、充実した人生ではないかと考えています。生徒の皆さんにもゲームの中だけではなくリアルな体験から自分に自信を持ち前向きに考え行動できる人間になってほしいと願います。


Q.学習館の生徒では、小学校や中学校で不登校だった生徒もいますが、その子たちに対してどのようにサポートしていきますか。

生徒個々の体験で様々な事情があると考えられます。不登校になった原因を追究してもあまり意味がないように感じます。むしろ未来志向で、ありのままの自分に自信が持てるよう個々の生徒の良い面を発見し伝えてプラス思考になれるように接していきたいです。

米田先生

学園近くの佐保川沿いの桜が見ごろを迎えています。ブログが掲載される際にはもう散っている頃かもしれませんが、、

2023.03.24

教育と障害

松原先生 執筆者:数学・情報教員 松原 輝

リタ学園 奈良学習館で、数学・情報科目を担当する松原です。
私は教員であるとともに、ASD(当時はアスペルガー症候群)の診断を受けている、発達障害の当事者でもあります。

近年、障害者の社会進出が話題になることがありますが、「教員」という職種は、障害者が働くにあたって最もハードルが高い分野の一つと言われています。

その理由は、発達障害者の中には複数のことを同時に行うことが苦手な人も多く、急な予定変更や、複数の生徒たちを並行して対応することが困難な傾向にあるためです。
私自身もこの傾向が表れることがあり、実体験として大変なことが多いのも事実です。

しかし、私は周りの先生方や生徒たちに恵まれ、8年間ここで教員を務めることができました。
これはひとえに、この学園が素晴らしい環境であったことの表れですが、もう一つ私自身も大切にしてきたこと…それは『対話』です。

どちらか一方ではなく、お互いの話を聞き合い、お互いのことを話し合う。
言葉では表すのは簡単ですし、きれいごとに聞こえるかもしれません。
また『対話』で全てのことが解決できるわけでもありません。

それでも私は『対話』によってお互いを理解し合う、理解し合えると信じて取り組んでみる、そしてそれを繰り返す。
それこそが『相互理解』に繋がると実感しています。

障害の有無に関係なく、一人の人間として、これからも『対話』を重んじ、リタ学園とともに更に成長していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


Q.学習館の生徒では、小学校や中学校に不登校だった生徒もいますが、その子たちに対してどのようにサポートしていきますか。

不登校の生徒の中には「本当は学校に行きたい」と思っている生徒もいます。
「思っているけど行けない」その要因も一人一人異なります。
だからこそ『対話』を通してじっくりとヒアリングし、その要因と対策に共に考え、一歩ずつ前に進める対応を心がけています。

2023.03.17

「第8回 アイエス学園 奈良学習館 卒業式」を終えて・・・

三好先生 執筆者:商業科目教員 三好 敏生

今や学園のマスコット「ゆるキャラ」になりつつある三好です。
学園では、技能連携科目である商業科目(情報処理・ビジネス情報・簿記・ビジネス基礎など)を教えています。

三好先生

令和5年3月2日にアイエス学園 奈良学習館の8回目の卒業式が挙行されました。
「アイエス学園」という名称で卒業するのは今年度までで、来年度からは「リタ学園」という名称で卒業することになります。
何かちょっと寂しいような気もしますが、奈良以外にも神戸・京都・東京と現在教室があり、今後全国展開に拍車がかかるので、カタカナの「リタ学園」で統一されるのは喜ばしい事です。
全国に広がり、在校生も全国に仲間の輪が広がると思うと何だかワクワクします。

私は、卒業式8回中7回3年生の担任として卒業生を送り出してきましたが、どの卒業式も鮮明に覚えています。
今年のサプライズは、第2回の卒業式の際にサプライズで来て頂いた、「浪速の浜省」こと泉拓人(いずみたくと)さんにもう一度サプライズに来て頂き、1曲披露して頂きました。
北村匠海さんが出演されているJTのコマーシャルでもお馴染みの曲「想うた」を、卒業生と卒業生の保護者に向けて、アイエス学園 奈良学習館バージョンとして歌って頂き、涙なみだのサプライズとなりました。

拓人さんありがとうございました。最高によかったです。
拓人さんは、南海線難波駅近く(地上)で、夜は『リンダ』という缶詰バーのマスターの顔をもち、昼間は特性をもった児童に発語を促す音楽療法士として働いておられます。
『リンダ』はとても落ち着けるバーで、拓人さんにリクエストすれば生演奏で歌ってくれるので、一度行ってみてください。

卒業生もその保護者も、来賓の方々も非常に感動されていました。
今年の卒業生はコロナ元年で中学校の卒業式もろくにできない状態で入学してきた生徒達でした。
入学後も登校できず、online授業ではじまりました。
あれもダメ、これもダメといろんなイベントが縮小されたり、できなかったりで、我慢我慢の学生生活でしたが、3年生の初夏ぐらいからインターンシップもようやくできるようになり、夏休みの終わりには2泊3日で仙台・福島・北海道へと修学研修旅行も体験できるようになりました。
そして、昨年度の卒業式と違って国歌・校歌と歌の歌える卒業式も挙行できました。

自分の保護者に一言伝えて退場するのが卒業式の恒例行事です。
その際、式場にいらっしゃるほとんどの人が泣いておられたように思いますが、担任の私が一番泣いていたかもしれません。
毎年思いますが、よくここまで成長し、苦労しながらも自分自身で自分を変えてきたことに頭が上がりませんし、保護者の方々のご協力にも感謝するばかりです。

アイエス学園 奈良学習館を卒業することはただの通過点にしか過ぎませんが、これから始まる新しい物語と成長をこの学園から見守りたいとも思います。
卒業生はいろんなことでよくこの学園に顔を出してくれますが、その際には逞しさと自信をもっているなぁと感じる顔になっています。
どこに出しても恥ずかしくない生徒に成長してくれてありがとう。

自立するまでに成長してくれている「感謝」とともに、一緒に成長させてくれてありがとうという気持ちも毎年感じています。

卒業生に毎年贈っている言葉 「協力は強力なり!」
独りじゃないよ!仲間がいるよ!!